高齢者施設に避難はしご?~「法律ですから」~

大規模な災害により甚大な被害に合われた方に対しまして、謹んでお見舞い申し上げます。災害弱者の方たちはどのようにして避難できたのか、停電によりエレベータが使用できない状況で大変なご苦労だったと思われます。

11月1日に全国福祉用具相談・研修機関協議会の平成30年度全国会議が大阪で開催されます。その際に「高齢者施設における避難具の実態と課題」について講演をすることになりました。
以前にも当ブログにてお話ししましたが、老人福祉施設に避難はしごを設置??平地での歩行も困難な高齢者がどうやってはしごを使って避難できるのでしょうか。

弊社社員の母親が有料老人ホームへ入居した際に、部屋の窓際にあったキャビネットが邪魔だったので、どかしてもらうよう依頼したところ「避難はしごが収納されているので」と断られたとのことでした。老人ホームなのにはしご?これで誰が助かるの?この疑問からいろいろ調べて行くと、消防法施行令では階段を使用しないで避難できる物が避難器具で、その避難器具を設置しなければならないこととなっておりました。その避難器具は、滑り台・避難はしご・救助袋・緩降機・避難橋・避難用タラップです。避難橋以外は自立困難な要介護4や5の高齢者や車いす利用者にとっては、利用価値の無いものと言わざるを得ません。
これは法を変えるしかないとの思いから、昨年9月に階段避難車安全推進協議会を起ち上げ、そして本年2月に陳情書を地元の参議院議員へ提出しました。その議員のお力添えで、国会議員会館にて総務省消防庁設備専門官の方からお話を伺ったり、国会連絡室経由で内閣府・厚生労働省へ質問していただいたり、消防署長と面会の機会を作ってくださったりと、政治家の力を肌で実感いたしました。
やはり健常者ありきの法律で災害弱者にとっての法律ではないことがわかりました。イギリスでは「障害者が健常者と同じように迅速に避難できなければならない。そして、ビルオーナーや管理責任者は自らの責任において、歩行困難者を避難させるための避難機具を設置しなければならない」という英国規格があります。その条文の中に階段避難車は有効な避難器具として記載されています。現に制定時には弊社階段避難車キャリダンがイギリスへ663台輸出されました。北米をはじめ欧州においても今や階段避難車はポピュラーな避難器具となっているのです。

世界で起きてる震度5以上の地震の20%は日本で起きています。まさしく地震大国日本であり、超高齢化社会を迎えた背景を踏まえ、要介護施設には避難はしごではない別の避難具の設置が絶対不可欠であります。微力ながら法整備の必要性について各方面へ働きかけてまいります。

大阪なおみが全米で優勝したことは、テニスを40年以上やってきた私にとって日本人が優勝するなんて夢にも思わなかったことでした。サッカーワールドカップ・ラクビーワールドカップで日本が優勝、凱旋門賞で日本馬が1着に匹敵するくらいあり得ないことだと思っていました。
大阪なおみは凄いの一言です!

先週の日曜日、大阪なおみの試合と女子ゴルフが同じ時間でやっていました・・・ゴルフを録画して出かけました。
今はすっかりゴルフにかぶれています!!