社長ブログはじめました。

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9月1日の防災の日に、階段避難車の製造・輸入メーカー5社で「階段避難車安全推進協議会」を起ち上げました。

現在の消防法では、階段を使用しないで避難できるものが避難器具となっており、その避難器具を設置しなければならない法律のため、老人ホームなどの福祉施設に避難はしごや緩降機が設置されています。高齢者や車いす利用者などの階段歩行困難者がどうやって避難はしごや緩降機で避難できるのでしょうか。

7年ほど前の話になりますが、階段避難車キャリダンがテレビで報道された翌日の朝に電話がありました。「私は20階に住んでいる車いす利用者です。昨日キャリダンのことを知りました。世の中にこんなものがあったのですね。私は災害が起きたら避難することは諦めていました。避難できるんですね。」この電話は一生忘れることはないでしょう。今振り返れば私にとってのサンワにおける仕事の原点はここにあったのだと思います。階段というバリアのなかで不安を抱えて生活されている方に、少しでも光を灯してあげる事ができることに誇りと責任を感じます。

世界で起きている震度5以上の地震の約20%は日本で起きています。まさしく日本は地震大国であります。今後予想される高齢化社会における要介護者の増加は、災害弱者の増加を意味することであり、避難対象者に見合った避難方法の確立は地震大国日本において急務であります。

協議会として、災害弱者の方々が健常者と同様に避難できる世の中になりますよう、法整備へ向けて活動していきます。

消火器があれば安心なように、階段避難車があれば安心出来る世の中になることを願っております。

最低でも月1回更新できればと思っております。